PID現象とは?
PID現象(Potential Induced Degradation/電位誘発性劣化)は、高電圧で誘起される劣化の総称であり、主にメガソーラーや、ハイブリッド蓄電システムの登場によって台頭してきた用語です。
不具合の例として、太陽光パネルのフレームへ電流が漏れてしまい電圧が急激に低下するという事例があります。
特に、ハイブリッド型の蓄電池を設置する際、PID対策のされていないパネルとの接続は不可となることがあるため要注意です。
PIDには、P型セルで見受けられる「シャント型PID」や、N型セルで見受けられる「ポラリゼーション型PID」などの種類があります。
PID現象がなぜ発生するのか、そのメカニズムは完全に解明されていませんが、いくつかの要因が発見されています。
高温多湿な環境
湿度が高い環境だと、湿気が太陽光パネル内部に浸入することで絶縁性が低下するため、PID現象の原因の一つとなっています。
高電圧な状態が継続
フレームとセルの間に大きな電位差が生じることで漏れ電流が発生し、パネルそのものの出力低下を招く可能性があります。
塩分による影響を受けやすい環境
海岸から約2km以内、特に500m以内の重塩害地域では、潮風による塩分が太陽光パネル表面に付着し、湿気と結びつくことでリーク電流が発生しやすくなり、結果として通常よりもPID発生リスクが助長されます。
対策方法
PID現象を起こさないようにするためにはいくつかの対策方法があります。
PID対策済みのパネルを選ぶ
両面ガラス(フレームレスや特殊フレーム)や、絶縁性の高い封止材を使用している製品が望ましいです。
また、2014年度以降に発売されたモジュールは基本的にPID対策がされているそうです。
PID対策済みのパワコンを選ぶ
オムロンやニチコンなどの一部メーカー・モデルのパワーコンディショナはPID対策済みのパワコンを取り扱っています。