定格容量と初期実効容量の違い
蓄電池には「定格容量」と「実効容量」という2つの容量表記があります。
・定格容量:蓄電池が理論上蓄えられる電気の最大量
・実効容量:定格容量-バッテリーの安全性や劣化防止のために一定量保持される容量(実際に使用できる容量)
家庭用蓄電池は、電池を長持ちさせるために「過充電(満充電以降さらに充電すること)」と「過放電(0%まで放電)」されないように自動的に制御する仕組みになっています。
これは主に、BMS(バッテリーマネジメントシステム)の働きによってバッテリーの極端な劣化を誘発させる動作を抑制しています。
このように、電池の劣化防止・安全性の確保・管理のため、一定量の電力確保がされているのが一般的です。
そのため、実効容量は定格容量よりも少なくなります。
例として、定格容量が10kWhの蓄電池でも、実効容量は9kWh前後になるケースがあります。
実際に停電時や日常使いで使える電気の量は、この「実効容量」をもとに考えるのが正確です。
経年劣化によって実効容量は変化する
実効容量は、日ごろの利用や、経年によって劣化していきます。
多くのメーカーでは、保証期間終了時点(10〜20年後)における容量維持率を製品仕様に明記しています。
たとえば「10年後も初期実効容量の60%以上を維持」といった形で記載されているケースが典型的です。
導入を検討する際は実効容量だけでなく、保証期間と容量維持率もあわせて確認することをおすすめします。